「夏になると髪のパサつきがひどくなる」「紫外線のあとから、なんとなくうねりが強くなった気がする」――毎年夏になるたびに、こうした悩みをお持ちの方がシュヴーブリヤンへ来店されます。夏の紫外線は肌と同じように髪にもダメージを与えます。しかも髪のダメージは肌と違い、一度壊れたら自力では再生しません。だからこそ、ダメージが積み重なる前に「正しい知識」と「正しいケア」を知っておくことがとても大切です。今回は神戸三宮で縮毛矯正・髪質改善・髪質再建を専門に手がけるスタイリスト・佐々木学が、夏の紫外線による髪ダメージの正体と、日常でできる具体的な対策をお伝えします。
夏の紫外線が髪に与えるダメージの正体
「日焼け止めは塗っているのに、なぜか夏が終わると髪がボロボロになる」という方は非常に多いです。その理由のひとつは、多くの方が肌には紫外線対策をしても、髪には何もしていないからです。
紫外線には大きく分けてUVAとUVBの2種類があります。肌への影響でよく語られますが、髪への影響も同様に深刻です。紫外線を浴びた髪の毛では以下のような変化が起こっています。
- キューティクルが剥がれ、内部のタンパク質(コルテックス)が流出する
- 髪の内部の結合(SS結合)が破壊され、弾力や強度が失われる
- メラニン色素が分解され、パサつきや退色が起きる
- 水分保持力が落ち、広がり・うねりが悪化する
さらに夏特有の問題として、汗・海水・プールの塩素・エアコンによる乾燥が加わります。紫外線ダメージ単体でも十分ダメージは大きいのに、これだけの要因が重なる夏は、一年でもっとも髪が傷みやすい季節と言っても過言ではありません。
髪のダメージは「じわじわ積み重なる」のが特徴です。7月に紫外線を大量に浴びた結果が、8月・9月に「なんかパサつく」「うねりが増した」という形で現れることもよくあります。気づいたときにはすでに深刻なダメージになっていた、というケースも多いのです。
縮毛矯正をかけている髪は特に要注意
縮毛矯正をかけている髪は、施術によって内部のタンパク質や結合が一度再構築されている状態です。健康な髪よりもキューティクルが整っていることが多い反面、施術による負担がゼロというわけでもありません。
そこに夏の紫外線・汗・乾燥が重なると、せっかく整えた内部構造が再び乱れ始めます。「縮毛矯正をかけたのに、夏だけうねりが戻る気がする」という方がいらっしゃいますが、これはある意味で自然なことでもあります。
施術後の髪ほどホームケアが重要
僕がお客様に必ずお伝えしていることがあります。
当サロンでは、施術直後を100とした場合、日常のケアによって状態が少しずつ変化し、1か月後には70程度に感じられることもある、というイメージでご説明しています。逆に、正しいホームケアを続けることで100%の状態を長く維持することができます。
これは縮毛矯正後の髪に限らず、すべての施術後の髪に言えることです。施術はゴールではなく、スタートです。特に夏は紫外線というダメージ要因がプラスされるため、ホームケアの質がより一層大切になります。
夏の紫外線ダメージ対策|今日からできる5つのステップ
ここからは具体的な対策をお伝えします。「なんとなくケアしている」から「目的を持ってケアする」に変えるだけで、夏が終わったときの髪の状態がまったく変わってきます。
シャンプーを見直す
シャンプーは、価格や販売場所だけで良し悪しが決まるものではありません。洗浄力や成分との相性は、髪や頭皮の状態によって異なります。現在の状態と施術内容を確認し、無理なく続けられるホームケアをご提案します。
集中ケア美容液トリートメントで内部補修
シャンプーで清潔にした後は、髪の内部に栄養を届ける集中ケアトリートメントを使いましょう。紫外線で失われたタンパク質・水分・脂質を内側から補うイメージです。表面だけをコーティングするタイプのトリートメントとは役割が異なります。まず内部を満たすことが先決です。
トリートメントで表面と滑り性を整える
内部ケアの後は、キューティクルを整えて滑り性を高めるトリートメントを使います。この順番が大切で、内部が空洞のままコーティングだけしても、夏の熱や紫外線ですぐに剥がれてしまいます。ステップ2→ステップ3と順番を守ることで、効果が大きく変わります。
アウトバストリートメントで紫外線から守る
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は、夏こそ欠かせないアイテムです。髪の保護・キューティクルケア・保湿の3役を担い、外出前に使うことで紫外線や熱によるダメージを軽減します。ドライヤー前の熱から守る効果もあるため、毎日の習慣にしてほしいステップです。
帽子・日傘で物理的に紫外線をカットする
どれだけ良いケアをしても、紫外線を大量に浴び続けてしまっては追いつきません。外出時の帽子・日傘の活用は、シンプルですがもっとも確実な紫外線対策です。特に正午前後の時間帯は紫外線量がピークになるため、意識的に日陰を選ぶことも大切です。
ダメージが深刻な場合は「髪質再建」という選択肢があります
「毎年夏のダメージが積み重なって、もうホームケアだけではどうにもならない気がする」「他店で縮毛矯正を繰り返した結果、髪がビビリ毛になってしまった」――そのような方に知っていただきたいのが、シュヴーブリヤンが専門とする「髪質再建」という考え方です。
髪質改善と髪質再建の違い
髪質改善が「土台を整えて艶・扱いやすさを引き出すこと」だとすれば、髪質再建は「土台そのものが壊れてしまった髪を、時間をかけて作り直すこと」です。
- 通常のトリートメントを何度繰り返しても改善しない
- 濡らしたときに弾力がなくトロトロになる
- 他店での縮毛矯正・ブリーチを繰り返し、内部構造が大きく乱れている
このような状態の髪は、一度の施術で「完成」を目指すアプローチではなく、髪が耐えられる範囲を見極めながら複数回のロードマップで進める再建のアプローチが必要です。
髪質再建のメニューについて
シュヴーブリヤンでは以下の髪質再建メニューをご用意しています。
- 【髪質再建縮毛矯正プラン】カット+美髪縮毛矯正+髪質改善TR ¥35,000 約4時間30分
事前カウンセリング・再建計画書・毎回の経過撮影・次回設計込み。初回で完成させず、髪が耐えられる範囲まで丁寧に進めます。 - 【髪質再建カラーリングプラン】カット+カラー+髪質改善TR ¥28,000 約3時間30分
いま出せる色ではなく、半年後に出せる色から逆算して設計します。 - 【髪質再建プランニングカウンセリング】¥5,500 60分(新規限定)
他店の縮毛矯正・髪質改善で失敗された方のために。このメニューは新規限定・60分・5,500円のカウンセリング枠で、施術は含みません。髪の状態と今後の計画を整理します。カウンセリングのみの場合は5,500円です。当日に初回施術へ進む場合は、5,500円を施術料金に充当します。当日の予約状況で施術できない場合は、別日の初回施術時に充当します。
大切なのは「一度で完成させる」ことではなく「正直に見通しをお伝えし、ともに目標に向かっていくこと」だと考えています。期待値のズレを防ぐために、最初のカウンセリングで再建にかかる期間の見通しを正直にお伝えすることをお約束します。
シュヴーブリヤンは完全予約制・完全マンツーマンのサロンです。担当が途中で変わることなく、佐々木が一人ひとりの髪の状態・履歴・生活スタイルを最初から最後まで把握したうえで施術にあたります。「アシスタントに任された」「指名したのに違うスタイリストが来た」という経験をされた方にこそ、一度体験していただきたい環境です。
夏の紫外線ダメージは、気づいたときには深刻になっていることが多いです。だからこそ、今日からできるホームケアの見直しと、必要であればプロへの相談を早めに行動に移してほしいと思います。「施術はゴールではなくスタート」――美容室での施術と日常の